刺激本No.1 「道は開ける」 | 刺激ブログ

刺激本No.1 「道は開ける」

著者: デール カーネギー, Dale Carnegie, 香山 晶
タイトル: 道は開ける 新装版
 この本に最初に出会ったのは中学生になったときです。お祝いとしておじさんから贈られました。何が書いてあったのか完全には覚えていませんが、なんだかよく分からない衝撃を受けた記憶はあります。

 この本をジャンルに分けるとするならば、おそらく自己啓発のたぐいに入ると思います。ただし、基本的に自己啓発系の本は後にも先にもこの本だけです。基本的な考え方のベースになっています。

 最近、ふともう一度読みたくなって探したのですが、見つかりません。あらためて買うことにしました。しかし、近くのいくつかの本屋には見つかりません。店員は「あー、あの本はときどき買いに来る人が今でもいますねぇ・・・」。入荷を待っていられなかったので、Amazon.co.jpで購入。

 いやー、読んでみて、記憶に残っているのは本当に一部だということが分かりました。そして、あらためて刺激を受けました。
 「今日、一日の区切りで生きよ」。これが第一章のタイトルです。少々長いですが、一部引用させていただきます。

 「スティーヴン・リーコックは、つぎのように書き記した。『人生の進み具合というものは、なんと奇妙なものだろう!小さな子どもは“もっと大きくなったら”と口にする。だが、どうしたことだ。大きくなった子どもは、“おとなになったら”と言うではないか。そして、おとなになると、“結婚したら”と言う。けれども、結婚したらいったいどうなるか?考えがコロリと変わって、“退職したら”とくる。やがて退職が現実のものとなると、自分の過ぎし日の光景を思い浮かべる。そこには木枯らしが吹きすさんでいるようだ。どういうわけか、すべてを取り逃がしてしまった。もはや過ぎ去ってしまったのだ。そして遅ればせながらわれわれは学ぶ。人生とは、生きることの中、つまり毎日毎時間の連続の中にあるのだということを』」

 哲学ですね。昔、一度だけ短期留学したことがあります。そのときの同級生といったら、ほとんどが40代から60代。イタリア人、ブルガリア人、フランス人にロシア人。日本人も何人かいましたが、みな10~20代です。パブで飲んでいるときに、「日本人は留学してくるやつみんな若いよね。私らの年代は留学しないの?」と聞かれました。ふむ。確かに。逆に「なんで留学してるんですか?転職活動?」と聞いたら、「勉強したくなったから。勉強に遅すぎるってことはないからね。」と返されました。そのとき、この本を思い出しました。
 ちょいと何かを考えたいと思ったときは、ぜひこの本をお薦めします。うーん、刺激。実に読みやすい本です。