刺激本No.2 「情報ゼロ円。- 雑誌はブランディングメディアである。」 | 刺激ブログ

刺激本No.2 「情報ゼロ円。- 雑誌はブランディングメディアである。」

著者: 吉良 俊彦
タイトル: 情報ゼロ円。―雑誌はブランディングメディアである。

 ちょっと前に、インターネットにおける広告売上げがラジオを抜いたというニュースが流れました。出版業界につとめる私たちは、「次は我が身か」と暗い気持ちで受け止めました。出版不況と言われている現在です。出版業界の未来は暗い、実に暗いと思ったそのときこの本に出会いました。


 別の雑誌の先輩記者さんから貸していただいた本です。「情報ゼロ円。」というタイトル。インターネットの驚異をまざまざと感じさせる本かと思い、暗い気持ちで開いたが、中身はまったくの逆。


 雑誌がいかに強いメディアであるかということをさまざまな角度から解説していました。この本では媒体をペイド(paid)、ノンペイド(non-paid)という分け方をしています。例えば、テレビ、ラジオはノンペイド、雑誌はペイド。新聞はペイドだが、個人がお金を出している感覚はなく、家族で一紙をとるという意味でセルフペイドメディア(self paid media)ではない。雑誌は唯一、個人が能動的に情報に対してお金を払う媒体だと主張しています。そして、このことが非常に重要な意味を持つとのこと。副題にもあるように、雑誌はブランディング・メディアだと説いています。


 相当、元気づけられました。うーん、刺激。これまた読みやすい本ですので是非。